オレンジ工房の中綴じステッチセット
憧れていたオレンジ工房さんの中綴じステッチセットが一ヶ月限定で復刻されたので本を作りました。この記事は自分用の備忘録です。
サイズはA5、変形の横長、正方形が選べて、セット用紙はラフ系が揃っていて、綴じ糸は表紙側と本文側の二色を選べます。とてもとてもかわいい…!!!
内容は昨年発行した「Onnela」と、同じイベントで展示していたSSを再録した「親愛なる隣人たち」の二冊です。新しい作品を一本ずつ加えました。
1冊目「Onnela」
装丁
- A5変形(正方形) 148mm×148mm 40ページ(表紙含む)
- 表紙:ミランダスノーホワイト 130㎏
- 遊び紙:グッピーラップ ブルー
- 本文:ニューシフォンクリーム 75.5kg
- 単色刷り セイラーブルー(ブライトカラー)
- 綴じ糸:水色、青
- 印刷:オレンジ工房
表紙素材
- てんぱる様 https://tenpal03.booth.pm
- ライナストック様 https://www.linustock.com/vectors
前回、表紙をヴァンヌーボとミランダで迷ったので今回はミランダにしてみました。どっちもすごく可愛いです。ミランダはガラスフレークのキラキラが美しくしくてずっと眺めていたくなります。
ミランダに白・水色基調、デザインには紫陽花と指輪が入っているのでジューンブライドっぽさがありますね。
ニューシフォンクリームは色味、柔らかさ、厚みともにかなり好き。常備してる印刷所さんあるのかな…また使いたいです。
使用フォント
- 表紙:Halimum、Laila Light
- 中扉:BDScript、筑紫Aオールド明朝
- 本文:筑紫アンティークS明朝
同じ作品を二回刷るなら装丁だけでなくフォントも変えてみたくて、気になっていた筑紫アンティーク明朝をサブスク(mojimo)で購入しました。おとぎ話のような雰囲気が出る気がします。
- 正方形 148×148mm、塗り足しなし
- 1行37字×1P22行
- フォントサイズ:9.5pt
- 行間:6.0pt
- 余白序:上下16mm、ノド、小口14mm
- 使用ソフト:縦式
前回の文庫サイズ版(8.5pt)よりもフォントサイズの小ささが気になる気がします。仕上がりサイズが横に少し大きめ且つ、フォントがあまり本文向きでないせいかな…。
逆に扉ページのフォントサイズは大きすぎました。
2冊目「親愛なる隣人たち」
装丁
- A5変形(正方形) 148mm×148mm 24ページ(表紙含む)
- 表紙:里紙しろ 170㎏
- 遊び紙:D’CRAFT フラワー
- 本文:オリンパスクラフト 90kg
- 本文モノクロ印刷
- 綴じ糸:オレンジ、緑
- 印刷:オレンジ工房
表紙素材
- くまのそざい様 https://kuma88neko.booth.pm
当初は1冊だけのつもりが、里紙とD‘CRAFTフラワーを使いたいが為に2冊目も作ってしまったのでした。
最高にかわいいです。
表紙はミランダと比べてインクのテカリが目立ちますが、そこに厚塗り風のイラスト素材と里紙の質感が合わさってちょっと油画のような雰囲気になっている気がしてまたかわいいです。
「オレンジ工房さんのカラーはテカる」「ミランダやパール系はテカリが目立たなくなる」と小耳に挟んでいたのですが今回で実感できました😌
D’CRAFTフラワーめちゃくちゃかわいいのでまた使いたい…おたクラブさんでも使えるようになると嬉しいのですが。
使用フォント
- 表紙:Hina-Mincho、Jimmy Script、Frunchy Sage
- 中扉:はんなり明朝
- 本文:筑紫オールド明朝R
本文の筑紫オールド明朝Rは購入したパックに入っていたので使ってみました。レトロ感と読みやすさのバランスが良い気がします。
- 正方形 148×148mm、塗り足しなし
- 1行33字×1P21行
- フォントサイズ:10.0pt
- 行間:6.0pt
- 余白序:上下15mm、ノド、小口13mm
- 使用ソフト:縦式
最後の最後にページ数が余ってしまい急遽フォントサイズを大きくして調整したのですが正解でした。
設定上は1冊目よりも余白が狭いのですが、縦式では文字数・行数が優先される(らしい?)ため、実際は2冊目の方が余裕のある仕上がりになっています。
このへんはなんとなくで調整しているので次回はもう少しちゃんと理解したい。
今回のチャレンジ
せっかく同人誌を作るなら、小さなことでも何かチャレンジしてみよう!のコーナーです。
①正方形サイズ
縦式のアドオン(課金)で正方形などの変形サイズが作成できるようになります。一発目からなんですが、おかげ様で組版は特に苦労はしませんでした。
本当にありがたい……。どうしても正方形にしたかったので。
本文データも裁断位置の指定(A5サイズを正方形に裁断するため)が必要なのかな? と不安でしたが、オレンジ工房さんに問い合わせたところ小説であれば仕上りサイズで原稿を入稿すればOKとのことでした。
②フォントを購入してみる
詳細は先述の通りですが、本文用のフォントをサブスク(mojimo)で購入してみました。8書体、30日間で250円と手を出しやすいお値段。
読みやすさ手頃さを考えると源暎こぶり明朝でも満足ですが、楽しかったのでまた色々試してみたいです。
③素材から表紙デザインを考える
一番苦戦しました。
前回は文字を入れれば完成!な素敵なテンプレートを購入しましたが、今回は素材を元にデザインを考えました。
特に凝ったことはしていないのですが、センスがなくイラストソフトも使いこなせない人間なので結構…だいぶ…苦戦しました。
まず「メディバンペイントの操作や機能に慣れよう」という目標から「メディバンペイントでデザインしてみよう」が発生したのですが、こんな感じ↓を1週間ちょっとぐるぐるし……。
納得いかず、試しにCanva上で考えてみたら比較的スパッと現在のデザインに決まったのでした。結局、メディバンペイントは表1、2をテンプレに貼り付ける用のソフトになってしまいました……。
最終的には我ながらかわいく仕上がった(素敵な素材のおかげです!!!)ので、今後も良い所取りでなんとかやっていきたいところです。
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ツイッターでよく見かける手書きメッセージも頂けてほっこりしました☺️
オレンジ工房さんの期間限定セット、一度作ると病みつきになりますね。1〜5冊から作れるのもありがたいです。
次はトロピカルセットかサマーメモリーセットで作ってみたいな〜と目論んでおります。
2022.10.13 写真を少し整理しました